小動物でありながらも人間によくなつくことで人気なフェレット。
フェレットは胴長短足の可愛いイタチ科の動物です。
- 小動物だけど小さすぎない存在感
- 飼い主と一緒に遊びたい
- トイレ・噛み癖のしつけが出来る
- 生活リズムを合わせてくれる
フェレットは可愛くて遊び好き!そして犬ほどではないけれど結構かしこい動物です。
ただし、フェレットを飼うことは簡単ではありません。
掃除などのお世話や遊ぶ時間を確保する必要はもちろん、動物病院が少ないという問題もあります。
大変なこともありますが、大変さを全て吹き飛ばすくらい可愛い動物です!
初めての飼育はわからないことばかり…
でも大丈夫!
フェレットをあなたのよきパートナーとするための方法を公開します。
目次
フェレットとはイタチ科の愛玩動物
長い胴体と短い脚をもつ「イタチ科」の動物です。愛玩動物として改良されている動物のため、野生のフェレットはいません。
フェレットは一般的にオスは大きく、メスは小柄な体型になります。
フェレットの性格
性格はファーム(繁殖場)によって傾向は異なってきますが、基本的に遊び好きで好奇心旺盛。飼い主によくなつきます。
メスの方がわんぱくな性格をしています。
フェレットの寿命
フェレットの寿命は5~8年ほど。4歳からシニアです。
4歳以降の高齢期ではフェレット三大疾病をはじめとする病気にかかります。運悪く早期から発症する場合は5歳程度で天寿を全うすることもあります。
高齢期の闘病生活にはお金がかかりますので、貯金はしっかりしておきましょう。
基本的には臭腺は残っていない
フェレットは臭腺(しゅうせん)でクサイと思われがちですが、ペットショップで販売されている個体はほとんど臭腺除去の手術済みで臭腺による臭いはありません。
DRFフェレットといわれる日本で繁殖されたフェレットには臭腺が残っていますが、ペットショップにはほとんどいません。
ファームによって特徴がある
フェレットはファーム(繁殖場)によって顔・体系・性格に特徴があります。
- マーシャル
- パスバレー
- マウンテンビュー
- ホールデン
- ファーファーム
- ルビー
- DRF
- ピーターセン
カラーバリエーションが豊富
フェレットはカラーバリエーションも多いので、好きなカラーを選ぶといいでしょう。
- セーブル
- バタースコッチ
- アルビノ
- シルバー
- シルバーミット
- ブレイズ
- パンダ
- マークドホワイト
ただし、大人になると身体のカラーが変わりやすい毛色もあるので注意してください。
とくにブレイズ・シルバーミット・パンダは身体の色が大人になるにつれ毛色が白くなりやすいです。
また、カラーバリエーションが豊富なファームと少ないファームがあります。
フェレットのお迎え準備
フェレットは基本的に届出なく飼える動物です。しかし北海道ではフェレットは特定移入動物に指定されているので、飼養開始・飼養終了時に30日以内に届出を出す必要があります。
飼うメリット・デメリット
フェレットを飼うメリットデメリットを知ったうえでお迎えを検討しましょう。終生飼育をするために大切なことです。
- 留守番が得意
- 鳴き声が響かない
- しつけができる
- 飼い主の生活リズムに合わせられる
- 放牧時間の確保
- 足音がうるさい
- イタズラ好き
- 事故が多い
- エアコン必須
- 動物病院が少ない
- 高齢期の高額な治療費
動物病院を探しておく
フェレットを診察できる動物病院は少ないです。自宅付近に動物病院があるかどうかあらかじめ調べておきましょう。
「フェレットへの予防接種は可能だが怪我や病気などの治療はできない」という動物病院もありますので、あらかじめ怪我や病気などにも対応している病院を探しておいてください。
>>フェレットのペット保険を比較する飼育用品を準備する
フェレットをお迎えするために必要な飼育用品はたくさんあります。お迎え時に必須となる飼育用品はこちら。
- ケージ
- トイレトレー・スコップ
- トイレ砂orペットシート
- 給水ボトル
- エサ入れ
- ハンモックor寝袋
- ケージマット等の布類
- フェレットフード
- 爪切り
- イヤークリーナー
フェレットの飼育用品は消耗品が多いです。エサやトイレ砂はもちろんのこと、ハンモック等の寝床となる布類も洗濯することを考えると複数枚必要です。
お迎え時は上記のものだけで大丈夫ですが、他にも飼育用品はたくさんあります。
お迎えするフェレットを決める
フェレットを選ぶポイントは以下の3点を中心にしてフェレットを選びましょう。
- 性別
- ファーム
- カラー
初期費用と月々の飼育費用
フェレットの初期費用には約10万円かかります。生体代にも左右されるので、生体代+5万円とみておきましょう。
フェレット1頭あたりの月々の飼育費用は約5,000円です。その他、ジステンパーワクチン接種やフィラリア症予防の薬の金額がかかります。
高齢期には高確率で病気となるので、治療法を選べるようにお金に余裕を持っておきましょう。
フェレットの飼い方
日々のお世話や定期的なお世話などフェレットの飼育方法をまとめました。
エサや水の準備
フェレットには専用のフェレットフードがあります。キャットフードを代替品として使用することもあります。(ドッグフードは不可)
フェレットは犬と異なり、エサの食べる量を自分で調節できます。ドライフードであれば基本的にエサ入れに入れっぱなしで大丈夫です。フェレットが飽きないように2~3種類のフードをブレンドして与えます。
水は新鮮な状態なものを準備します。朝晩の2回、水を取り換えることを推奨します。
掃除
トイレ掃除は最低、朝晩の2回綺麗にします。食べカスやトイレ砂がケージ内に散らかることも多いので、毎日簡単にケージ内の掃き掃除もした方が良いですね。
ハンモックやマットなどの布類は3日~1週間のスパンで取り換えます。換毛期は短いスパンでのコマメな交換が好ましいです。
日本で販売されているフェレットのほとんどは臭腺が取り除かれている状態です(DRFフェレットを除く)フェレットが臭くなるかどうかは掃除で決まります。
ケージの外で遊ばせる
フェレットは1日の大半を寝て過ごす動物ですが、起きている時は大の遊び好き。
毎日ケージから出して遊ばせる必要があります。遊ぶ時間は1日30分~1時間程度で大丈夫ですが、それ以上遊んでもOKです。
おもちゃを準備してあげると、とても喜んでくれます。
ケージから出しているときの誤飲、転落、踏みつけ、家の外への脱走にはくれぐれも注意してください。フェレットがどこで何をして遊んでいるかを把握していれば事故は未然に防げます。
外での散歩は必要ありませんが、ハーネス・リードを着ければ可能です。
事故防止のため、基本的にはケージ飼いを推奨します。
お手入れ(爪切り・耳掃除・お風呂)
健康で可愛いフェレットを維持するためには爪切り・耳掃除・お風呂の「お手入れ」はかかせません。
爪が伸びやすいので週に1度の爪切り、耳も非常に汚れやすいので週に1度の耳掃除が必要です。このお手入れをする際に「保定(ほてい)」と呼ばれる持ち方が必須となります。
お風呂は月に1回程度入れるのが好ましいとされています。
しつけ
フェレットには「トイレ」「噛み癖」のしつけは必須です。
トイレはきちんと出来たら褒める
噛み癖は噛んだ直後に叱る
これを徹底すればきちんと覚えます。
トイレや噛み癖のしつけが出来ていないと飼い主にストレスがかかり、楽しいフェレットライフを送れなくなります。小さいうちからしつけを頑張っていきましょう。
予防接種
フェレットは小動物でありながらも予防接種が必要です。命にかかわることですので、基本的には受けておきましょう。
ジステンパーワクチン
ベビーフェレットは年に2回、大人のフェレットは年に1回ジステンパーワクチンの接種が必要です。接種しない場合は、犬ジステンバー感染症にかかる可能性がある他ペットホテルなどの施設を利用できないこともあります。
フェレットが犬ジステンパー感染症は感染すると100%死ぬ病気です。
高齢期になって他の病気を発症した場合は、獣医師と相談したうえでワクチン接種をするかどうかを決めてください。
値段:約5,000~10,000円/回
フィラリア症の予防薬
蚊を媒体として感染するフィラリア症を防ぐ投薬を5月~12月まで毎月行うことも推奨します。
地域によっては1ヶ月前後ズレることもあるので獣医師に確認をとってください。フィラリア症予防の薬は錠剤・粉薬・身体に垂らすタイプがあり月に1回投薬します。
フェレットがフィラリアに感染すると死亡します。
値段:約1,000円/回
おすすめのフェレット飼育本
幸せなフェレットの育て方
フェレット飼育の注意点が初心者にもわかりやすく書かれた本です。はじめてのフェレットと暮らすための基本が書かれています。
よくわかるフェレットの健康と病気
フェレットについてガッツリ勉強したいなら『よくわかるフェレットの健康と病気』という大型本がオススメです。値段は高いですが、内容の濃さは保証します。
困ったらLINEで飼育相談をしよう
まだまだ飼育者数が少ないフェレット。相談できる相手がいない気持ち、よくわかります。SNSで知らない人に声をかけるのも勇気がいりますよね。
「GO!GO! FERRET」のLINE公式アカウントでは飼育相談を受け付けています。
LINEでのコメントはサイト管理人である私がすべて目を通して返信しているので、なにかお困りのことがあればお気軽にご連絡ください。
あなたの悩みは誰かの悩み。「よくある飼育相談」も一読よろしくお願いします。
楽しいフェレットライフを!
飼育する上で大変なことも多いフェレットですが、
とっても可愛い です。
可愛い顔にやんちゃに遊ぶ姿にメロメロ。フェレットにハマる飼い主さんはとても多いです。フェレットをお迎えをしたら最期まで可愛がってあげてくださいね。
それでは
楽しいフェレットライフを!