フェレットの見た目の印象を大きく左右するのは毛色(カラーバリエーション)です。白い毛色と黒い毛色のフェレットでは全く印象が変わりますよね。
新しくお迎えするフェレットを選ぶときの基準として、出身ファームと並んで重要な要素です。
人によってかなり好みが分かれるので、あなた好みのカラーを選んじゃいましょう!インスピレーションが大切ですよ。
目次
フェレットのカラー(毛色)
セーブル
フェレットの代表ともいえるポピュラーなカラーで、カラーによる値段的にも一番安いです。
オーバーコートは濃い茶色~黒色で、アンダーコートは白色~クリーム色です。
顔にタヌキのような可愛い隈取りがあり、目の上に「まろ眉」のような模様が入っている個体もいます。
厳密にカラーを分けるのであれば、「セーブル」と「セーブルポイント」にカラー名称が分けられます。
セーブルポイントの特徴は2点。
- 隈取りのセンターがV字
- 胴体部分の毛色が薄く、足が濃い
「セーブル」と「セーブルポイント」は換毛によって変わることもあり、ペットショップでは特に分けられず「セーブル」として販売されることが多いです。
ブラックセーブル
写真提供:@amber_aowasa 様
オーバーコートは黒色で、アンダーコートは白色~クリーム色です。一般的なセーブルよりも全体的に濃く、鼻も黒いです。
バタースコッチ(チョコレート)
バタースコッチ(別名:チョコレート)はセーブルに次いでポピュラーなカラーです。略して「バタスコ」として親しまれています。
オーバーコートはミルクチョコレート色~こげ茶色で、アンダーコートは白色~クリーム色です。茶系でくっきりした模様が欲しいならバタースコッチがおすすめ。
セーブル同様、胴体が薄く足が濃い個体を「チョコレートポイント」と分けることもありますが、一般的なペットショップだと「バタースコッチ」として販売されています。
ベビー時代はシャンパンカラーのフェレットに似ていますが、バタースコッチは目が黒いです。
シナモン
写真提供:@amber_aowasa 様
オーバーコートはやや赤みの強い薄茶色、アンダーコートは白色~クリーム色です。バタースコッチより全体的に淡い毛色をしています。
毛先がシナモンパウダーのような色をしていますが、成長するにつれ黒色になる場合があります。
目は茶~ブドウ色、鼻はピンク色をしています。
シャンパン
写真提供:@ferekotan 様
オーバーコートは小麦色で、アンダーコートは白色~クリーム色です。バタースコッチを薄くしたようなカラーですが、瞳はブドウ目が多いです。
顔の模様は薄めです。
パンダ
写真提供:@amber_aowasa 様
肩から前足に濃い色が入っています。お腹の模様はまちまちでフェレットによって変わります。
大人になるにつれ身体の毛色が薄くなる傾向があります。
ブレイズ
写真提供:@amber_aowasa 様
ブレイズは頭の中心から後頭部にかけて白い線が入っているのが特徴。成長につれて白くなることが多く、頭のラインが一番くっきり出るのはベビー時代です。
お腹の模様はまちまちでフェレットによって変わります。
シルバー
写真提供:@vivi30rin670231 様
オーバーコートは白と黒の混合色、アンダーコートは白色~クリーム色です。
足の指先が白く、瞳は黒色~ブドウ色をしています。
シルバーミット(スターリングシルバー)
オーバーコートは白と黒の混合色、アンダーコートは白色~クリーム色です。手足に白い手袋のような模様がくっきり入ることからシルバーミットと呼ばれます。
シルバーよりも手足の白い模様幅が大きいのが特徴。
また、毛色が薄く白っぽい場合は「スターリングシルバー」と呼ばれます。カラー名称が分けられず「シルバーミット」として販売されることもあります。
アルビノ
写真提供:yuki 様
先天性の色素欠乏症によりオーバーコート・アンダーコートは共に白色です。
瞳が赤いので人によって好みが分かれやすいです。
アルビノはフェレットでは珍しくないため、値段も高くありません。
マークドホワイト
オーバーコート・アンダーコートは共に白色で黒色の毛が混じります。背筋から尻尾にかけて帯状の黒い模様が入ります。
特に模様が薄い子は「白いカラー+黒目」のフェレットを希望する方から人気です。
ホワイトファーブラックアイ
写真提供:@WhiteFerretszZ 様
オーバーコート・アンダーコートは共に白色です。黒い毛が背筋や尻尾にかけて入ることもありますが、身体全体で10%以下なら「ホワイトファーブラックアイ」と認められます。
ホワイトファーブラックアイは瞳が黒いです。また、ブドウ目の個体はホワイトファーダークアイと呼ばれることもあります。
とっても希少なカラーのため価格は高く、メジャーなファームのパスバレーフェレットでも10万円以上はします。
フェレットのカラーを選ぶときの注意点
成長や換毛でカラーは変わる
フェレットは成長や換毛でカラーが変わります。フェレットの生体販売時はだいたいベビーなので、大人になった時には色が抜けて小さい頃と全く違う見た目になることもあります。
- シルバーミット
- ブレイズ
- パンダ
カラーの変わりやすいフェレットは成長過程をカラーで楽しめます。色が薄くなってほぼ真っ白になることも。また、白いフェレットは年齢を重ねるごとに黄ばみが目立ちやすくなります。
セーブルやバタースコッチは大きなカラーの変化はありませんが、換毛によって濃くなったり薄くなることもあります。
薄いカラーは難聴の可能性が高い
色の薄いカラーのフェレットは難聴の可能性が高いです。特にマークドホワイト・ホワイトファーブラックアイは要注意。ペットショップでどこまで耳が聞こえるか確認してもらった方がいいでしょう。
たとえば「白いカラー+黒目」で耳も正常な個体が良いなら、シルバーミット・ブレイズ・パンダの色が薄めの子を選ぶと身体は白くなる可能性が高く耳も正常な場合が多いのでおすすめです。
フェレットが難聴だからといって生活に支障があるわけではありませんが、音の鳴るおもちゃを遠くから鳴らしても無反応ですし、名前が聞こえない寂しさがあります。
フェレットのカラーで性格差はない
フェレットカラーによっては性格差はありません。
フェレットの性格に関しては「ファーム(繁殖場)」の違いによるところが大きいです。「カラー×ファーム」を意識してお迎えする子を選ぶと良いですよ。
ファームによってカラーバリエーション数が変わる
フェレットはカラーバリエーションが豊富にありますが、カラーバリエーションが少ないファームもあります。
流通量の少ないファーム(アンゴラ・DRFなど)のフェレットはレアカラーが入荷されにくいです。一方で、流通量の多いパスバレーフェレットやホールデンフェレットはカラーバリエーション豊富で選び放題です。
- パスバレーフェレット
- ホールデンフェレット
- マーシャルフェレット
どこにも属さないカラーがある
生体販売をされているフェレットはいずれかのカラーに分類されて表記されますが、どのカラーにも属さない毛色のフェレットもよくいます。
また、大人になるにつれどこにも属さないカラーになることもあります。
どこにも属さないカラーもそのフェレットの個性です。
どこにも属さないカラーのことをフェレットショーでは「ファンシーカラー」と呼んでいます。
レアカラーほど値段が高い
普通 | セーブル・バタースコッチ・アルビノ |
---|---|
やや高い | シルバー・シルバーミット・ブレイズ |
高い | マークドホワイト・パンダ |
めちゃ高い | ホワイトファーブラックアイ/ダークアイ |
レアカラーになるほど値段が高くなります。フェレットの値段はファームとカラーの組み合わせで決まるので、どのファームを選ぶかが重要です。
好きなフェレットカラーを選ぼう
フェレットのカラーは人によってかなり好みが分かれます。カラーによって値段幅も格別大きいというわけではないので、好きなカラーを選びましょう。(注意:ホワイトファーは別格に高いです)
写真を見て「薄めの子が良い」と思ってもショップで見ると濃いカラーが可愛く見えることも多いので、ぜひショップに足を運んでみてくださいね!