1頭目をお迎えして、生活に慣れてくると考えてしまうのが2頭目のお迎え。多頭飼いする前に知っておきたいメリットとデメリットを紹介します。
多頭飼育は1頭飼いと比べて大変なことが圧倒的に多いです。よく考えてお迎えを決めてください。
目次
前置き:フェレットは1頭で寂しいとは思っていない
そう考える飼い主さんは多いと思います。でもちょっと待って。
1頭で寂しいなんてフェレットは思っているのかな?
飼い主目線で考えていませんか。
フェレットは群れで生活している動物ではありません。1頭で寂しいなんて思っていません、1頭でも へっちゃらです。
むしろ次にお迎えされる子に飼い主さんを取られちゃう…なんて思っているかも。
2頭目をお迎えするにあたってのメリット・デメリットをご紹介するので、2頭目をお迎えする前に少し立ち止まって考えてみてくださいね。
多頭飼いのメリット
キュートなフェレットが複数頭!多頭飼いのメリットを紹介します。
可愛さ2倍
2頭で寄り添って寝たり
一緒に遊んだり
とにかく可愛い
可愛い以上のメリットはありません。
フェレット同士の遊びで運動量UP
1頭だけだと飼い主さんだけが遊び相手です。しかし、2頭だとフェレット同士が一緒にじゃれあって遊ぶので運動量が増加。よって遊ぶ手間が省けます。
環境の変化に適応しやすい
引っ越しやホテルなどの環境の変化があったときに多頭の方が落ち着いている気がします。複数頭のフェレットが遊べる「プレイゾーン」では家庭ごとのフェレットが集まりやすいです。
飼育費はあまり変わらない
夏場のエアコン代は変わらない(同室で飼うから)ですし、トイレ砂代は少々増加するのみで、2倍になるわけではありません。トイレの角にするので、トイレ砂の交換頻度は1頭での飼育時と変わりません。砂の減り自体はやや多くなります。
ケージも1~3頭程度なら1つのケージで大丈夫なので新調する必要はありません。(ケージサイズによる)
飼育費用は1.5倍程度です。
多頭飼育のデメリット
多頭飼いはもちろん良いことばかりではありません。ここではデメリットを紹介します。
お迎え症候群の発症
新しいフェレットをお迎えするにあたりストレスで食欲不振、軟便などの体調不良を起こすことを【お迎え症候群】といいます。
先住の子、新しい子の両方に起こりうる可能性があります。仲良くなるまで時間がかかることもあります。
飼い主より兄弟(ちょっと悲しい)
フェレット同士が仲良くなるとフェレット同士で遊ぶことが多くなり、飼い主にかまってくれなくなることも。そして2度と1頭だけの飼育には戻れません。
1頭飼いの方が飼い主にべた慣れの子が多いです。我が家も1人っ子生活のある長男が一番人間大好きっ子です。
放牧中に目で追うのが大変
1頭だとどこで何をしているのかの把握は簡単ですが、2頭になるとあっちこっちでなにかしているので目で追うことが大変です。
誤飲・転落・踏みつけなどの事故に気を付けましょう。3頭になるとさらに難易度が上がります。
医療費・ペットホテル代は倍
当然ながら個体が増えることによる医療費は倍かかります。元気であってもジステンパー予防やフィラリア症対策にかかる費用は2頭になったら2倍です。3頭になったら3倍。
病気になれば医療費は更にかかります。飼育費はあまり増加しませんが、医療費は個体が増える度に増加します。
旅行の際にペットホテルにフェレットを預ける際も倍の金額がかかります。1頭あたりの金額で設定されている場合が多いので、フェレットの数だけ倍になります。(※お店によってケージ単位の預かりもあります)
フェレットと一緒に旅行に行った際にペット可旅館に宿泊するとペット代金が発生する場合が多いです。小動物であっても1頭あたりの金額がかかります。2頭になったらもちろん2倍です。
まとめ:多頭飼育のメリット・デメリット
多頭飼いのメリット・デメリットをおさらい!
- 可愛い
- フェレット同士の遊びで運動量UP
- 環境の変化に適応しやすい
- 飼育費用は1.5倍くらい(2頭で)
- お迎え症候群の可能性
- 飼い主よりもフェレット同士で遊ぶ
- 放牧中にどこにいるかの把握が大変
- 医療費・ペットホテル代は2倍
フェレットの多頭飼いはデメリットの方が明らかに大きいです。
それでもお迎えしますか?
フェレットが多頭がわいわい遊んでいる姿はとても可愛く癒されます。しかし、その「可愛い」が全てのデメリットに勝てないのであれば多頭飼いは考え直すべきです。
1頭を大切に育てるのもよし!良い出会いに巡りあえたのなら2頭目のお迎えをよく考えて検討してください。
最後に、2頭になると3頭になる可能性が高いです、気を付けて下さい。笑