飼育に広いスペースを必要としないフェレットは一人暮らしのペットとしても人気です。
ただし、一人暮らしでフェレットを飼うことは「一人暮らしならではの飼育の大変さ」があります。
一人暮らしでフェレットを飼う前にどのようなことが大変なのかを知っておくことは重要です。
目次
一人暮らしでフェレットを飼うと大変なこと
一人暮らしならではのデメリットを紹介します。このデメリットを克服できるかどうか考えて下さいね。
1.爪切りが大変
フェレットは爪が大変伸びやすい動物です。週に1度爪切りをしなくてはいけません。
もちろん動物病院やペットショップにおまかせしても良いですが、週1という高い頻度なので自宅で行えることがベストです。
フェレットの爪切りは「2人で行う」ことが基本です。一人がフェレットを持ち、もう一人が爪を切ります。
一人で行う場合はフェレットがおやつに夢中になっている時や寝ている隙に爪切りを行います。一人ではフェレットをしっかり持てないので、フェレットが動いたときに誤って血管を切って出血してしまうリスクが高まります。
2.急な外出に対応出来ない
一人暮らしの場合、急な連泊での外出が決まった時にフェレットを見てくれる家族はいません。1泊くらいはフェレットはお留守番が可能ですが、出張等でそれ以上の期間外出せざるを得ない場合があるかもしれません。
あらかじめ予定が決まっているのであればペットホテルを利用すればいいですが、万が一「明日から数日よろしく!」なんて言われた時の対処方法を考えておく必要があります。
3.ペットに時間を割く必要がある
一人暮らしでは当然ながら家事全般を一人でしなければなりません。そのうえでペットの為の時間を確保する必要があります。
フェレットのトイレ掃除やご飯の準備はもちろん、ケージから出して遊ぶ時間も必要です。
フェレットはペットの中でも「遊んで欲しい」動物です。一人暮らし飼い主の帰宅が遅くなるとケージの外に出した時にドッタンバッタン遊び出します。
4.足音がうるさい
フェレットは1kg程度だしうるさくない…
と思ったら大間違い!
フェレットが遊んでいる時のドタバタ音は、集合住宅ではご近所トラブルの要因です。一人暮らしの場合は集合住宅での生活の方が多いと思いますから騒音に要注意です。
ペット可の物件であってもご近所への配慮を忘れてはいけません。二階以上に住んでいる方は特に気をつけましょう。
一人暮らしに人気な理由
デメリットを紹介しましたが、一人暮らしのペットにフェレットが人気な理由もあります!
留守番が得意
フェレットは1日のほとんどを寝て過ごします。日中仕事に出ている場合でも、トイレとご飯以外はずっと寝ています。一般的にはケージ飼いなので、外出中にイタズラされることはありません。
ご飯と水は切らさないようにたっぷり入れておけば、飼い主が外出中でもお留守番が可能です。
ライフサイクルを合わせられる
夜行性のフェレットですが、ライフサイクルを飼い主の生活に合わせることが出来ます。
例えば飼い主が日中働いている場合、
飼い主がいない日中は昼寝
飼い主が帰ってきたら起きて来て遊び
飼い主が夜に寝たらフェレットも寝る
という感じです。
飼い主が寝ている時間はフェレットも寝ているのでうるさくありません。
鳴き声が響かない
一人暮らしの場合はアパート等の集合住宅に住んでいる場合が多いかと思います。フェレットは鳴きますが響く声ではありません。
「鳴き声」という観点からはご近所迷惑にはなりません。(前述した通り、足音には注意が必要です)
散歩がいらない
犬のように”外へ連れ出す散歩”は必要ありません。
部屋での放牧時間の確保は必要ですが、外に連れ出す散歩が必要ないのはメリットでしょう。
もし外に連れ出したい場合はハーネスの装着は必須です。しかし、フェレットに虫が付いたり脱走のリスク考えると連れ出さない方が無難です。
一人暮らしでの飼い方
一人暮らしだからといって特別な飼い方はありません。やるべきお世話は「【フェレットの飼い方】購入から飼育方法までを初心者に分かりやすく解説」に全て書いてあります。
一人暮らしフルタイム勤務の場合
一人暮らしフルタイム勤務のお世話の1例を紹介します。
【平日】
出社前と帰宅後のお世話は以下の通り
- ケージ内の掃き掃除
- トイレ掃除
- エサと水の準備
- ケージ外へのフェレットの放牧
フェレットは遊ぶことが大好きです。飼い主が仕事で不在の間はずっと寝ていますが、外出前後はしっかりと遊んであげましょう。
1人暮らしの場合は飼い主しか遊んでくれる人はいないのです、どんなに忙しくても遊ぶ時間を作ってください。
【休日】
上記のお世話にプラスして、
- 耳掃除
- 爪切り
- お風呂(月に1度)
- ハンモックの交換
- ケージ内の拭き掃除
を行います。
平日はしっかりとした掃除は難しいと思いますが、休日の際は入念にお世話をします。ケージにもホコリはたまっていきますので、しっかり拭いて綺麗にしてあげてくださいね。
まとめ:一人暮らしのフェレット飼いは大変だ
一人暮らしにも人気なフェレットですが、一人暮らしならではの大変さもあります。
- 一人での爪切りは大変
- 急な外出が出来ない
- ペットに時間を割く必要がある
- 集合住宅では足音が騒音トラブルに
家族がいたらフォローしてくれることも飼い主が一人で乗り越えなくてはなりません。家にフォローしてくれる人がいない「一人暮らし」の飼育は決して簡単ではありません。
そのうえで「一人暮らしでもフェレットを飼えるか」きちんと考えてお迎えしてあげてくださいね。
おしまいっ