フェレットは身体が細く、すり抜けが得意です。抱っこをしていてもするする~っと腕からすり抜けて探険に旅立ちます。
ここでは耳掃除時等に必須な保定(ほてい)や、普段のコミュニケーションの一つとしての抱っこの方法について解説します。
持ち方のコツさえつかんでしまえば抱っこは簡単です。
しっかり抱っこしていないとスルッと逃げられてしまうので、持ち方をマスターしてくださいね。
フェレットの持ち方
保定(ほてい)
- ほっぺた付近から肉を掴む
- 遠慮せずに思いっきり掴む
- 鼻が上を向くようにする
「保定(ほてい)」とはフェレットが暴れないように安全に持つことです。フェレットを飼い始めたら訪れる最初の難関です。
「猫つかみ」と言ったら分かりやすいですね。親猫が子猫の首根っこ咥えて運ぶように、フェレットも同じように親フェレットが子供を運ぶので首裏を持っても大丈夫です。
この首裏をしっかり掴んで暴れないようにする保定が出来なければ、爪切り、耳掃除が大変になります。
動物病院でもこのように持ちますのでびっくりしないように。フェレットをお迎えしたらコミュニケーションの一環として真っ先に練習しましょう!
後ろから猫掴みをして顔が真上を向けばOKです。保定が成功していれば、大きなあくびをします。
首の皮があまりなく保定しずらいフェレットも中にはいます。その場合は、毎日のコミュニケーションの中で首裏をもむようにマッサージすると首の皮が柔らかくなって持ちやすくなるので試してみて下さい。
動物病院でも保定(首裏を掴まれた持ち方)をして注射などの診療を行います。
通常の抱っこ
- フェレットの脇下に指で輪っかを作るように持つ。
- 反対の手でお尻を支える。
フェレットの脇下を指で輪っかを作って持ちお尻を支えます。フェレットの身体が長いからといって、お腹だったりお尻の方を掴んでも持てません。片手は必ず脇の下で支えて下さい。
この持ち方が出来れば、飼っていない人でもペットショップで抱っこしたり、フェレットカフェでもふれあう事が出来ます。簡単なのでフェレットとふれあう機会が一度でもあれば覚えられると思います。
片手でもフェレットに負担がかからない持ち方
- フェレットの脇下に指で輪っかを作るように持つ。
- 手首から肘にかけて腕の内側にフェレットを長手方向に添える。
フェレットの後ろの両足がぎゅっと腕にしがみついてきたらOK!
やや上級者向けです。お風呂上がりのフェレットをドライヤーで乾かす時などにこの持ち方をするとフェレットに負担がかかりません。フェレットの自宅風呂をする飼い主さんは是非覚えて欲しいです。
長時間片手でフェレットを持たないといけない場合は腕の長手方向に添える持ち方をしましょう。指をフェレットの首に回しても大丈夫です。
フェレットショーごっこ持ち
- フェレットの脇下に指で輪っかを作るように持つ。
- 後ろ足の付け根あたりに反対の手を添える。
- フェレットの身体が床と水平になるように後ろ足を持ち上げる。
- 後は手を添えるだけでOK!
フェレットショーの審査員気分になれる持ち方。お腹の垂れ具合がよくわかります…
審査員はお腹の垂れ具合とかで筋肉の付き方を見ているらしいです。この持ち方をマスターしたからといって一般人に得はないです。
でも、純粋に面白いです。
お腹がUの字にたぷーーーん。
長時間この持ち方で持たないようにしましょう。
とぐろ巻き
- フェレットの脇下に指で輪っかを作るように持つ。
- 反対の手でお尻を支える。
- 二つ折りにする。
- 二つ折りのまま両手に乗っける。
- 顔をちょんちょんつついて、身体が巻くように注意を向ける。
超上級者向けです!
ハンモックの上ではなく、手のひらでのとぐろ巻きは最高に可愛い! ベビー時代の手の中にすっぽり入るとぐろ巻きは可愛い。でも大人になってからの、両手から溢れんばかりのフェレットのとぐろ巻きはたまらないですよ。
フェレットを普段から抱っこしよう
フェレットは人によく懐き飼い主さんが大好き!
コミュニケーションとして
いっぱい触って下さい
いっぱい抱っこして下さい。
そうすることで人間に対する警戒心は少なくなっていくし、いつもと違う体調の変化にも気付くことが出来ますし、お世話も楽になりますよ。
普段からフェレットを抱っこして、どこでも触らせてもらえるようにしておきましょう。